在庫削減を一律の目標にすると、重要部品まで減らして欠品を招きます。品目の価値と動き方を分け、管理方法を変えることが出発点です。
ABC分析は金額だけで終わらせない
一般的なABC分析では、年間使用金額の大きい順に品目を並べます。ただし、金額が小さくても欠品時に生産を止める部品や、調達期間が長い品目は別の重要度を持ちます。
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| 軸 | 見る数字 | 管理への反映 |
|---|---|---|
| 金額 | 年間使用金額、在庫金額 | 承認・棚卸し頻度 |
| 動き | 払出回数、最終払出日 | 滞留・休眠の判定 |
| 供給 | 調達リードタイム、代替可否 | 安全在庫の設定 |
| 停止影響 | 欠品時の停止時間 | 重要保全部品の指定 |
適正在庫は「平均」より変動を見る
平均使用量だけで在庫を決めると、需要の波や納期遅延に耐えられません。使用量と納期の変動、発注頻度、最小ロットを確認し、品目ごとに発注点を設定します。
安全在庫は一度決めて終わりではありません。需要、納期、仕入先の安定性が変われば見直します。
滞留在庫に4つの出口をつくる
- 他製品・他拠点で使用する
- 仕入先へ返品・交換を相談する
- 顧客または設計部門と代替使用を評価する
- 売却・廃棄を承認し、帳簿と現物を合わせる
滞留理由を「余った」で終わらせず、設計変更、発注ロット、需要減、二重発注などに分類します。出口と同時に入口のルールを直すことで、同じ在庫が再び積み上がるのを防げます。
在庫金額の削減と欠品件数を同時に追う。片方だけなら、改善のしわ寄せが見えません。
編集確認
株式会社恒電社 編集部
製造業の電気設備・自家消費型太陽光の現場に携わる立場から、実務上の誤解を招かないかを確認しています。