工場長の判断を、現場と数字で前に進める。

コスト改善工場運営現場のヒント

実務記事 / 01

工場の電気料金を下げる前に確認すべき5つのチェックポイント

いきなり設備投資を検討する前に。請求明細、デマンド、稼働時間、設備別の使用実態から、電気コストを見直す順序を整理します。

電気料金の削減というと、LEDや太陽光、コンプレッサー更新などの設備投資から検討しがちです。しかし、最初に行うべきはいま、どこで、いつ、どれだけ電気を使っているかを揃えることです。数字がないまま見積もりを集めると、投資効果を同じ条件で比べられません。

最初に揃えるのは「12か月分の請求明細」

単月の明細だけでは、季節変動や最大需要電力の影響が見えません。まず12か月分を並べ、使用量、請求額、契約電力または最大需要電力、力率、燃料費等の調整項目を同じ表にまとめます。

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見る数字確認したいこと現場への質問
使用電力量季節・生産量との連動増えた月に何を生産したか
最大需要電力ピークが発生した月と時間大型設備が同時起動していないか
力率請求上の扱いと変化進相コンデンサの状態を確認したか
調整項目単価変動の影響使用量削減と単価対策を分けたか
注意:料金の計算方法や契約条件は電力会社・契約種別によって異なります。明細上の項目が不明な場合は、契約先または電気の専門家へ確認してください。

削減余地は5つの順番で見る

  1. 使っていない時間:停止日や休憩時間のベース負荷を確認する
  2. ピークの重なり:大型設備の起動や加熱工程が集中していないかを見る
  3. 設備ごとの差:同じ工程・同じ機種で消費量に差がないか比べる
  4. 運転条件:温度、圧力、照度などが必要以上の設定になっていないか確かめる
  5. 調達と設備投資:運用を整えた後で、契約・更新・発電設備を比較する

ポイントは、設備投資を否定することではありません。投資前に運用ロスを切り分けておくことで、必要な設備容量と期待効果を過大に見積もらずに済みます。

朝会で決めるのは「誰が、いつ測るか」

改善を進めるには、工場長だけが明細を読む状態から抜ける必要があります。電気主任技術者、設備保全、生産管理、経理で一枚の表を共有し、ピークが出た日の操業を振り返れるようにします。

最初の一歩は、削減目標を決めることではなく、毎月同じ数字を同じ担当者が見る状態をつくることです。

一度にすべての設備を計測する必要はありません。金額影響が大きく、運転時間を把握しやすい設備から仮説を立て、必要な箇所だけ追加計測します。その順番が、改善を早く、安く進めます。

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編集確認

株式会社恒電社 編集部

製造業の電気設備・自家消費型太陽光の現場に携わる立場から、実務上の誤解を招かないかを確認しています。

読んだあと、実行へ

電気コストの改善余地を、現場に合わせて整理します。

直近の電気料金明細や設備状況をもとに、最初に見るべき数字と検討の順序をご案内します。相談は無料です。

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